「複利の力」を力説しながら高配当株をオススメするのは矛盾でしょう

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複利の力

投資をオススメする人の言葉によく出てくるのが複利の力というやつです。

100万円を年5%に投資したとします。1年たっても105万円になるだけです。

しかし、2年後には、5万円にも5%の利回りがつくので、110万円ではなく110万2500円となります。

40年後には720万円にもなります(現金化する際には利益に約20%の税金がかかるので690万くらいの受け取りになります)。

もし、利息には利息がつかない、単利だと40年たっても300万にしかならないわけですから、複利の凄さがわかると思います。

ですから、投資の良さを説明する際に、複利の力は凄いんだぞということは何の問題はありません。

しかし、複利の力をさんざんアピールしておきながら高配当株への投資をオススメする人がいます、これは矛盾です。

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配当には課税される

株は配当を出す銘柄と出さない銘柄があります。

業績等によって、配当を出す銘柄でも出さない年があったり、その逆もあります。もちろん配当金の額も上下します。

高配当銘柄というのは、配当利回りが高い銘柄のことを言います。何%からを高配当銘柄というかは人それぞれですが、だいたい4%~5%以上の配当利回りだと高配当株と言われることが多いように思います。

株の値上がり益だけでなく、毎年配当ももらえるなんて嬉しいと感じるかもしれません。

しかし、配当はもともと会社の資産だったものです。そして会社の資産は株主のものですから、配当をもらっても別に得も損もしていないはずです。

その証拠に権利落ち日には、通常、株価が下落します。当たり前ですね。

配当をもらって喜ぶのは勘違いです。

しかも、配当をもらうのは複利の力という観点から見ると、実は損をしています。

話をわかりやすくするために、あなたが1株1万円の株を100株持っているとします。この株は毎年5%の税引き後利益を出し、その全額を配当に出すと仮定します。

つまり、あなたは100万円投資していて、毎年5万円の配当がもらえるということです。

ところが受け取れる配当は約4万円です。なぜなら、配当にも税金がかかるからです。受け取った4万円をすべて同じ株につぎこんでも、次の年の持っている株の評価額は104万円です。

そして、同じことを毎年繰り返したところ40年後の税引き後受取額は477万2020円になります。

最初に100万円を投資したのは同じですし、利回りも同じなのに、配当を出す株だとずいぶん手残りが減ることに気づくはずです。

複利の力が凄いのは、たしかですが、配当をもらうと毎年、税金分だけ、その力が削られるのです。

複利って凄いと主張するなら、高配当株を買うのは矛盾なのです。

「でも高配当銘柄を買って莫大な資産を作った人はたくさんいますよね。フィリップ・モリスとか」という反論が聴こえてきそうです。

しかし、それはたまたまフィリップ・モリスが長年稼いできた企業だからに過ぎません。

配当が高い銘柄で株価がどんどん下がった企業や倒産した企業なんてたくさんあります。

直近で言えば、大塚家具なんて、高配当ですが、もう倒産も近いなんて言われる状態です(今後復活の可能性がないとは言いませんが)。

別に高配当銘柄を買ったから成功したのではなく過去にフィリップ・モリスを買って配当再投資を続けたから成功したのです。

ちなみに現在~未来においてもフィリップ・モリスに再投資しつづけることで成功する保証はどこにもありません。

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しかも配当は二重課税

さらに問題なのは配当の二重課税問題です。

配当の原資となるお金は会社が利益を挙げて法人税を払った後のお金です。いったいどれだけ税金を取られるつもりでしょうか。

ただえさえ所得税、住民税、消費税と税金ばかり払っているのに、腹が立ってきませんか?

配当金再投資は、穴を掘って穴を埋めるような作業です。穴をほって埋めるのは労力の無駄であるように、配当金再投資は税金分の無駄です。

成長する企業に投資をしようと思ったら、たまたま高配当だった(高配当になった)というのであれば仕方ないですが、高配当を理由の1つとして株を買うのは、僕は間違っていると思います。

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