幸福の資本論を読んだ感想

読んだ本・書評

twitterなどで評判の良かった橘玲さん著「幸福の資本論」を図書館で借りて読みました。

正直に感想を書くと、「当たり前じゃない?」という部分が多い印象でした。

ざっくりとした内容としては

  • 幸せになるためには「金融資本」「社会資本」「人的資本」が必要。
  • 金融資本というのは資産、社会資本が家族や友人、人的資本というのが稼ぐ力(職業など)
  • 3つすべて充実させるのは難しい。2つ充実していればそこそこ満足できる人生を送れる

まあ、そりゃそうだろというような内容。

方向性としてはそれで良いと思うんですが、この3つを伸ばすための具体策が抽象論というか理想論というか、どうにも腑に落ちない内容でした。

特に疑問だったのが人的資本を充実させるためには「好きなことに人的資本の全てを投入して大企業が参入できないニッチを攻めろ」という部分。

この主張は好きなことを仕事にできて稼げればハッピーという前提に立っているのですが、好きなことって趣味だから良い部分があると思うんですよね。たとえばゲームをやるのが好きな人も、それが仕事になるとたいして面白くないと思うゲームをやらなきゃいけなくなって嫌いになったりするのではないでしょうか(それは本当に好きではないからだと言われたらそれまでですが)。

また好きなことをリソースを全部投入して成功できれば良いですが失敗したらどうなるでしょうか。という失敗する人の方が多いはずです。

・ニッチを攻めたつもりが意外と競合がいた
・ニッチなところをつきすぎて、オンリーワンにはなったがそこに市場はなかった
こういったことは往々にしてあるはずです。

本当に好きなことがニッチではない場合もあるでしょう。野球が得意で大好きな人にメジャーなスポーツは競争が激しいからマイナーなスポーツをやれとか、選手よりも唯一無二の特殊技能を持ったトレーナーとかメディカルドクターの方が良いんじゃないかと薦めても大きなお世話ですよね。

有名どころで好きなこと&ニッチな分野で成功した例と言えば、プロゲーマーの梅原大吾さんとかyoutuberのヒカキンさんでしょうか。昆虫好きで昆虫販売をするとか特殊な材料を使った手作りアクセサリー販売、ニッチな分野でのサイト運営なども該当するでしょうね。

彼らが成功したのは、たしかに
・好きなことに全力投球した
・トレーダーや官僚や大企業のサラリーマンやスポーツ選手ほど競争が激しくないニッチな分野だった
のが主な理由だと思います。

ただ上記の彼らにもライバルはいたはずです。世の中、どんなにニッチでもオンリーワンの分野というのはないのではないでしょうか。本当に自分1人しか興味関心がない分野だとそもそもそこには市場がないわけですし。ですから結局、競争は避けられないと思うのです。

それからもう1つ、自分がなりたい本当の姿は「子どもの頃の自分」というもの。

これは、同じことを言っている人をみかけますが、僕はそんなの人によるだろwと思います。

子どもの頃の自分が嫌で、自分を変えてきた人にとっては一笑に付されて終わりでは?

色々とダメ出ししてしまいましたが、幸せになるためのポイントや金融資本の部分などはまともなことが書いてあるので、橘玲さんの本を読んだことがない方や10代20代の人は読んで勉強になる部分も多いかもしれません。

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